ソーマー国立公園(西エストニア)

Source: Jarek Jõepera

ソーマー国立公園は、パルヌとヴィリャンディにまたがる湿地帯です。雪解け水や大雨で森や道路、更には庭までもが浸水する大洪水は「第5の季節」と呼ばれ、観光客に最もよく知られています。

パルヌ(Pärnu)からソーマー(Soomaa)に向かう際には、ぜひ神秘的なトリ・ヘル洞窟(Tori Hell)に立ち寄ってみてください。ソーマー国立公園のビジターセンターに行く際には、車椅子やベビーカー連れのハイカーがアクセスできる歴史的あるリーサ・スタディ・トレイル(Riisa Study Trail)に立ち寄ってみてください。

ソーマー国立公園では、カヌーやスノーシューを使ったハイキングを楽しむことができ、動物観察ツアーではビーバーが人気です。ソーマー国立公園のビジターセンターからスタートするビーバー・トレイルは、車椅子やベビーカーでもアクセス可能です。

エストニアの歴史ある自然の首都として知られるソーマーには、5つの大きな湿地帯があります。曲がりくねった川のほとりには、伝統的な耕作によって作られた、多様な川の氾濫原や森の草原になっています。このような手付かずの地域があるからこそ、ソーマーはヨーロッパの原生地域のネットワークの一部となっています。

ソーマーは大小の鳥や動物の避難所となっています。森にはヘラジカ、シカ、イノシシ、オオヤマネコ、オオカミ、クマなどが生息し、水辺にはビーバーが生息しています。

鳥類では、ライチョウやイヌワシなどが生息しており、湿地帯の境界ではカッパライチョウの遊び場になっており、開けた湿地帯にはクロライチョウの鳴き声が響いています。キツツキや多くのフクロウは、より湿度の高い森林で見ることができます。氾濫した草原には、シギやトウゾクカモメなどのチドリ目が生息しています。

ソーマーの人類の歴史は、石器時代にまで遡ります。この地の古くて魅力的な自然は、伝統的なアスペン材のログボートに反映されており、その作り方はソーマーで学ぶことができます。

ソーマー国立公園は、原生地域の保護を目的とした保護地域ネットワーク「 PAN Parks」に属しています。

2007年、欧州委員会は「European Destinations of Excellence (EDEN)」というコンペティションを開始しました。ソーマー国立公園は、エストニアの隠された宝で、観光と保護区の部門で「EDEN」を2009年に受賞しました。