ノブレスナー

Source: Kaupo Kalda, Visit Estonia

かつて潜水艦工場だったこの場所は、現在ではアパート、高級レストラン、ショップ、文化施設が立ち並ぶ活気あるコミュニティとなっています。美しく居心地の良い港に面しているため、ノーブレスナーでは常に海の存在を感じることができます。

ノブレスナー(Noblessner)の海辺地区の歴史は、1912年にサンクトペテルブルクの2人のビジネスマンが当時のロシア帝国で最も重要な潜水艦工場を建設したことに始まります。機械メーカーのアーサー・レスナー(Arthur Lessner)と、ヨーロッパ最大の燃料王エマニュエル・ノーベル(Emanuel Nobel)です。工場名の「ノブレスナー」は、2人の名前を組み合わせたものです。

この工場では、1913年から1917年にかけて、ロシア皇帝の海軍に供給するための近代的な潜水艦が合計12隻製造されました。1918年のエストニア独立後、潜水艦の製造は中止されましたが、2018年までここで造船と修理が行われていました。その結果、このエリアは100年もの間、一般には公開されていませんでした。

 現在、ノブレスナーは急速な発展を遂げており、ヨットハーバー、オフィス、レストラン、さらにはエストニアで最も人気のあるビールメーカー、ポホヨラ(Põhjala)の工場とタップルームがあります。ノブレスナーの開発プロジェクトは、歴史的建造物と斬新な現代建築が混在していることが評価され、Baltic Real Estate Awards 2020で、Best Urban Regeneration部門を受賞しました。

ここには、KaiアートセンターPROTOインベンションファクトリー VRセンター、テクノナイトクラブホールなどがあります。料理では、ミシュランの星を獲得したシェフ、マティアス・ディーザー(Matthias Diether)が創設したrestaurant180°や、地元で人気の高いLore Bistrooなどがありますが、その他にも魅力的なスポットがたくさんあります。