国立公園とネイチャーセンター

Source: Canoeing on Ahja river, Katrin Laurson

週末のみエストニアを訪れる人も、それより長く滞在する人も、国立公園を訪れることは多くの旅行者のやりたいことリストに入っていることでしょう。

森や湿地帯の風景の清々しさは、想像力を掻き立ててくれます。ハイキングコースでは様々な風景を楽しみながら歩け、途中で泳いだり、キャンプをしたりすることができます。

エストニアには6つの国立公園があり、自然、文化、歴史が密接に絡み合っています。年間を通じて、様々なツアー会社が旅行を企画し、湿地用の靴やウォーキングポールなどの必要な装備を貸し出しています。もちろん、ハイキングやピクニック、ワイルドキャンプなど、自分で計画して出掛かけるのも大歓迎です。公園にはネイチャーセンターがあり、様々な情報を得ることができます。


ラヘマー国立公園(Lahemaa National Park)

ラヘマーは、エストニアで最大かつ最古の国立公園であり、ヨーロッパで最も重要な森林保護区のひとつです。ここでは、岩場や砂地の海岸エリア、半島に沿って曲がりくねった平原が見られます。森林、湿地、海岸の生態系が、地質学的、歴史的、建築的なモニュメントと共存しています。森の中の道では、ベリーやキノコを簡単に摘むことができます。

マッツァル国立公園(Matsalu National Park)

北極圏と西ヨーロッパを行き来する鳥たちの重要な餌場となっているマッツァル国立公園は、ヨーロッパで最も有名なバードウォッチングスポットのひとつであり、自然愛好家にとってはまさにパラダイスです。

ソーマー国立公園(Soomaa National Park)

ソーマー国立公園には巨大な湿地帯がありますが、「第5の季節」と呼ばれるこの地域独特の自然現象で有名になりました。この洪水の時期には、最大で17,500haの低地の森林、道路、庭が水上でしか移動できなくなります。そうです!カヌーの旅にはもってこいの場所ですね。

ヴィルサンディ国立公園(Vilsandi National Park)

アザラシと蘭の花の愛好家にとって天国のようなヴィルサンディ国立公園には、エストニア最大のハイイロアザラシのコロニーがあり、多くの種類の海鳥が生息しています。また、化石のような石灰棚や、エストニア最西端のノータマー島(Nootamaa Island)など、様々な発見が待っています。

カルラ国立公園(Karula National Park)

カルラは国内で最も小さな国立公園で、約1万年前の氷河期の氷によって形成された独特のドーム状の景観が見られます。丘やドームの間には約40の湖があり、牧草地や湿地、森など古代から継承されている風景が点在しています。

アルタグセ国立公園(Alutaguse National Park)

エストニアの国立公園の中で最も若いこの公園は、国内最大の針葉樹林と湿地帯を有しています。公園の半分以上が広大な湿地帯で、42%が森林地帯となっているアルタグセは、野生の鳥や動物の聖地となっています。オオカミ、ヒグマ、ユーラシアオオヤマネコなどの哺乳類は、アルタグセの移動ルートを経由してエストニアとロシアを行き来しています。

プヒャ・クルヴェマー 自然保護区(Põhja-Kõrvemaa Nature Reserve)

国立公園ではありませんが、プヒャ・クルヴェマー自然保護区は、広大な森林や急峻なエスカーが、湿地や平原と交互に現れる壮大な景観を有しています。地形や土壌の変化により、魔法のように変化に富んだ風景が生まれ、訪れる人はエストニアのハイキングコースのベスト・オブ・ベストを体験できます。

エストニアの自然の素晴らしさを感じてみてください。お気に入りのトレイルを見つけましょう。