エストニアの主要都市には数多くの直行便があり、エストニアへ、もしくはエストニア国内の移動は非常に簡単です。ここでは、現地通貨、タイムゾーン、祝祭日、交通手段など、出発前に知っておくべきエストニアの情報をまとめて紹介します。
エストニアへのアクセス
エストニアへは、スカンジナビア、ロシア、東欧、中欧からの便数も多く、迅速かつ便利です。タリンへは、アムステルダム、フランクフルト、イスタンブール、ロンドン、パリ、ウィーンなど、多くの都市から直行便が出ています。フェリーはタリンとヘルシンキ、ストックホルムを結んでいます。また、スカンジナビアを経由してサンクトペテルブルクまでフェリーで往復することもできます。エストニアへは、サンクトペテルブルク、モスクワ、リガから列車で到着できます。ロシアやラトビアからエストニアに行くには、車で移動するのもお手軽な方法です。
タリンでは主要な国際レンタカー会社がサービスを提供しており、タリン空港に到着したらすぐにレンタカーに乗ることができます。小さな町や国立公園など、道中のお宝を発見するのに最適な方法です。
ビザについて
日本人は、エストニアを訪れるのに観光ビザは必要ありません。詳細については、エストニア外務省のウェブサイトをご覧ください。シェンゲンエリアビザが必要な場合は、海外のエストニア大使館・領事館で申請することができます。お住まいの国にエストニア大使館または領事館がない場合は、エストニアのビザ発行を代行している加盟国の事務所で申請することができます。
国内の交通機関
エストニアでは、様々な国内の交通手段が利用できます。長距離バスのルート、スケジュール、チケットについてはT-pilet.eeをご覧ください。
列車のルートやチケットについては、Elron.eeをご覧ください。サーレマー(Saaremaa)、ヒーウマー(Hiiumaa)、キヒヌ(Kihnu)、ヴォルムシ(Vormsi)、マニライド(Manilaid)、ルフヌ(Ruhnu)、アエグナ(Aegna)、ピーリッサール(Piirissaar)、プラングリ(Prangli)といった人気の高い島々への国内フェリーについては、praamid.ee、Veeteed.com、Tuuleliinid.eeをご覧ください。また、タリンから島の町クレッサーレ(Kuressaare)やカルドラ(Kärdla)への国内航空路線も運行しています。ほとんどのバスや鉄道には無料のWi-Fiがあります。
タリンを旅する
タリン空港から市内中心部へは、トラムが直通で運行しています(4番線)。港とタリン空港を結ぶバス(2番)もあります。トラムはタリン市内のみで運行しています。
タリンの公共交通機関のルートやスケジュールについては、transport.tallinn.eeをご覧ください。乗車券は運転手から現金で購入できます。プリペイド式のスマートカード(Ühiskaart)は、インターネットや多くのスーパーマーケット、キオスク、郵便局で購入、再発行したりできます。タクシー料金は会社によって異なりますが、各車両の右後部窓に貼られた黄色いステッカーに記載されています。また、BoltやUberのモバイルアプリで、タクシーや認証済みの個人ドライバーを簡単に呼ぶ事ができます。
車
エストニアは右側通行で、広大な道路網が整備されています。田舎での制限速度は90 km/h、都市部では特に指定のない限り50 km/hです。安全上の理由で制限速度が70 km/hに引き下げられることもあります。エストニアの高速道路は道幅が狭い場合があるので、制限速度に注意を払い、追い越しの際には特に注意することが重要です。エストニアではスピードカメラが一般的であり、スピード違反はほぼ認められません。エストニアでの運転中は、すべての乗客がシートベルトを着用し、ライトは常に点灯していなければなりません。また、幼児にはチャイルドシートの装着が義務付けられています。エストニアの飲酒運転に対する法律は厳しく、厳罰主義に従っています。タリンとタルトゥでは、1日のうち特定の時間帯に最初の15分間は駐車場が無料になる場合がありますが、駐車場の係員に見えるように開始時間を明確に示す必要があります。ショッピングモールの駐車場は、より柔軟な対応が撮られています。(最大4時間まで無料)。タリン市中心部には、安全な有料自転車ラックがあります。
出発する前に、車の中に三角停止版、反射ベスト、消火器があることを確認しましょう。オールシーズンタイヤを装着している車以外は、エストニアの冬のドライブにはスタッドレスタイヤの装着が義務付けられています。スタッドレスタイヤの装着が義務付けられるのは、通常、10月15日から3月31日までです。
外国の車両は、エストニアで賠償責任保険に加入しなければなりません。EEA加盟国で登録された車両は、登録された特定の国でのみ保険に加入することができます。EEA以外の国で登録された車両の場合は、グリーンカードまたは国境保険が必要です。エストニアは世界各国の運転免許証を認めていますが、具体的な要件についてはこちらをご確認ください。
湖や海が凍ったアイスロードでのドライブは、エストニアで最も楽しいことのひとつですが、それには独自のルールがあります。出かける前にまずするべきことは、アイスロードがオープンしているかどうかを確認することです(詳しくはこちら)。
ここでは、エストニアでの運転について知っておくと便利な情報をご紹介します。
天気・気候
エストニアの気候は非常に季節感に富んでいます。夏の平均気温は穏やかで、16~20℃の間で推移しますが、30℃に達することもあります。エストニアの夏は非常に明るく、日照時間は19時間に達することもあり、現地では「白夜(ホワイトナイト)」として知られています。春と秋には小雨が降ることが多いので、傘と防水ジャケットを用意しましょう。冬は雨が雪に変わり、気温が零度以下になるので、暖かくして出掛けましょう。エストニアの天気予報はweather.eeで確認できます。
安全性
エストニアは犯罪率の低い、安全な国です。賑やかな都市部では、他の国と同様に、持ち物に気を配り、スリに注意する必要があります。エストニアでは、交通量の多い道路では視界が悪いため、歩行者には反射板(リフレクター)の着用が法律で義務付けられています。反射板には様々なデザインがあり、スーパーやお土産屋で数ユーロで購入することができます。
水道水は全国的に安心して飲めます。
医療情報
旅行前に海外旅行保険に加入することをお勧めします。ヨーロッパに住んでいる方は、利用している医療機関がエストニア健康保険基金と契約しているかどうかを確認をしましょう。また、契約している場合は、出発前に無料の欧州健康保険カード(EHIC)を取得しておく必要があります。EHICは、医療保険や旅行保険の代わりになるものではありませんが、EU加盟国の国民は、エストニア国民と同じ条件で、国が提供する医療を受けることができます。
体の不自由な方
エストニアの主要な民間航空会社やホテルは、全てユニバーサルな入口と設備を備えています。しかし、事前に再確認しておくに越したことはありません。
エストニアの列車Elron号には、体の不自由な人のための優先席(国際的なシンボルマーク)があり、Cエリアには安全ベルトとSOSボタンが装備された車椅子用スポットがあります。車椅子を利用しているお客様は、「Cエリア」のドアを使って列車に乗車することができます。このドアには、全自動の調整可能なステップと、車椅子のお客様が使用するために設計されたドアを開けるボタンが付いています。
タックスフリー・ショッピング
タックスフリー・ショッピングとは、海外で買い物をする際に、対象となる商品にかかるVAT(付加価値税)の還付を受けることができる制度です。典型的なTAX FREEショッピングの流れは、海外のお客様がお店でVATを含んだ価格で商品を購入することから始まり、以下の3つのステップを踏みます。
エストニアでのタックスフリー・ショッピングの対象者は?
EU圏外の国に永住権を持っている人
タックスフリーで買い物をするには?
詳しくは店頭で確認するか、税関のサイトをご覧ください。
NEW! 2021年1月1日より、イギリスのイングランド、ウェールズ、スコットランド(北アイルランドを除く)にお住まいの方は、エストニアのタックスフリー・ショッピング サービスを利用することができます。
概要
祝祭日
ほとんどのショップ、銀行、レストランは祝日に営業していますが、12月25日と1月1日だけはほとんどの企業が休業しています。