秋のエストニアで食べたいもの

秋のエストニアで食べたいもの

Source: Karl Ander Adami

エストニア料理は、四季と密接に結びついています。秋は、森や農場、畑から食卓まで、エストニア料理を楽しむには絶好の季節です。もし、このカラフルな季節に来ることができなくても、大丈夫。秋に収穫された多くの食材は、燻製や漬物、保存食として一年中楽しむことができるからです。

秋の食材

エストニア料理は、新鮮な地元の食材をふんだんに使っています。ライ麦パン、チーズ、ニシンなどの主食が季節の食材を引き立てます。秋になると、エストニア人は森に行き、キノコを採り、ヘラジカなどのジビエが食卓に並び、果樹園からリンゴをもぎ取り、根菜類を掘り起こします。生では食べられないものは、塩漬けやマリネなどの方法で保存し、冬に楽しみます。こうした昔ながらの保存方法は、現在でも人気があります。

エストニアの人々は夏の終わりから秋にかけて、森にキノコを採りに出かけます。もし自分でキノコ狩りをしたいのであれば、ガイドを雇うのがベストかもしれません。アンズ茸やポルチーニ茸のピクルスは、地元の名物料理です。

エストニアでは、秋になるとリンゴがたくさん実ります。搾りたてのリンゴジュースやリンゴのフレッシュチーズのタルトを味わってみてください。地元の人々は、使い切れないほどのリンゴを箱詰めして、近所の人に持って帰ってもらうこともあります。

 エストニア人は10月のハロウィンの為にカボチャを彫らず、代わりにピクルスにします。エストニアの伝統的なクリスマス料理には、かぼちゃのピクルスが欠かせません。酸味がローストポークやポテトの濃厚な味を引き締めてくれるのです。

秋の保存食、冬のごちそう

保存技術は、1930年代に冷蔵庫が普及する以前は必要不可欠なものでしたが、今では伝統的に行われています。

Photo by: Kaarel Mikkin


エストニア料理が味わえるレストラン

エストニアのシェフたちは、こうした旬の食材を最大限に活用しており、ミシュランの世界的なガイドブックにバルト三国から初めてエストニアが選ばれた理由のひとつでもあります。

タリン旧市街の中心部にある Restaurant MEKK とRestaurant Farmでは、エストニア料理を現代的にアレンジした料理を提供しています。タリンから車ですぐ近くのところにある Ööbiku Gastronomy Farm Restaurant,では、地元の食材や森の産物を使った5品のコース料理を楽しめます。タルトゥに向かう途中、19世紀に建てられたPõhjaka Manorで郷土料理をお楽しみください。ムフ島では、 Luscher & Matiesen Muhu Winehouse.で、北欧の海岸料理と地元産のワインをお楽しみいただけます。

マナーハウスも忘れずに

Põhjaka Manorの歴史は1820年に遡ります。改装した3人のシェフが、セラーに自家製のジュースやジャム、コンポートをたくさん並べています。

Photo by: Magnus Heinmets



エストニアのスーパーフードで
シャーベットを作ってみる

ほのかな土の香りがする紫色の野菜ビーツは、エストニアでは重要な野菜です。免疫力や新陳代謝を高める栄養素がたっぷり含まれており、秋の季節にぴったりの食材です。スープやサラダが一般的ですが、このヘルシー食材を使ったフローズン・ビーツ・シャーベットも作ってみてください。

作り方:
はちみつ100gを水150gで5分ほど加熱する。カシス(150g)、シーバックソーン(50g)、ビーツ(150g)をピューレ状にし、ハチミツシロップと合わせる。ふるいにかけて、冷凍庫で冷やす。液体が凍り始めたら、卵白1個と一緒に泡状になるまで泡立てる。12時間凍らせ、冷凍ベリーと生のソバの実を添えてできあがり。