カラマヤ

Source: Kadi-Liis Koppel, Tallinn City Tourist Office & Convention Bureau

新しいカフェやバー、ギャラリーが、この歴史的な木造家屋地区のかつての工業団地を一変させました。現在、タリンの中でも急速に発展しているエリアで、クリエイティブな人々や若い心を持った人々を魅了しています。

タリンの流行に敏感なエリアとも言われているこの地区は、かつてソ連の国境地帯として閉鎖されていた場所で、風光明媚なタリンの海岸と旧市街の間に位置する便利な場所にあります。この地域は、カラフルな木造家屋、ボヘミアンな魅力、そして産業遺産でよく知られています。

カラマヤ(Kalamaja)は、中世以降、タリンの主要な漁港として機能してきました。その名前は、エストニア語で「魚の家」を意味しており、14世紀から漁師や魚屋、船頭などが住んでいました。

しかし、1870年にタリン〜サンクトペテルブルク間の鉄道が完成すると、全てが変わりました。この地区には大規模な工場が建設され、それに伴い数千人の労働者が集まってきました。国際的に有名なエストニア海洋博物館(Seaplane Harbour Museum)やパタレイ要塞(Patarei sea fortress)に代表されるように、この産業遺産はカラマヤの魅力をさらに高めています。

カラマヤの古い産業インフラの一部は保存され、現在も稼働しています。例えば、クングラ通り(Kungla)にあるエストニア・ピアノ工場では、今でも世界的に有名なピアノが製造されています。また、多くの工場の建物は現在、レストラン、カフェ、バー、さらにはギャラリーやオフィスなど、新たな目的で利用されています。テリスキヴィ・クリエイティブ・シティ(Telliskivi Creative City)は、このような様子を見るのに最適な場所です。

建築や歴史に興味のある人は、カラマヤのガイドツアーに参加してみてください。この地区の統一された外観と貴重な木造家屋には、それぞれ物語があります。「Lender型」と「Tallinn型」の家の違いや、昔ながらの亜麻仁油塗料が現代の塗料よりも建物を保護する理由、建物の見分け方などを学ぶことができます。

エストニア海洋博物館、エネルギーディスカバリーセンターPROTOインベンションファクトリーなど、カラマヤでは天候に左右されず、好奇心旺盛な人や子供連れの家族が一年中楽しめるアクティビティがあります。