ハイキングコース TOP10

Source: Sven Zacek

ハイキングコース TOP10

 ハイキング、ランニング、サイクリングなど、エストニアのネイチャートレイルは、国立公園、森、沼地、海沿いなど、どんなアクティビティにも対応しています。世界で最も澄んだ空気を吸いながら、キツネやウサギ、ヘラジカなどの足跡を辿ってみましょう。ご紹介するコースは、初心者から上級者向けのものまであり、車椅子の方でも楽しめるコースもあります。

カケルダヤ湿原のハイキング・トレイル

📍Järva maakond, Vetepere küla

クルヴェマー地方(Kõrvemaa)最大の湿地帯の1つで、約1,000ヘクタールの広さがあります。たくさんのボグ・プールが点在し、絵のように美しい景色が広がっています。春と秋には何千羽もの水鳥がボグ・プールに立ち寄ります。カケルダヤ湖は湿地帯の真ん中にあり、湖の東3/4kmの位置には2.6ヘクタールの自然豊かなヒーエサーレ島(Hiiesaare)があります。恐らくこの島では、古代に儀式が行われる神聖な場所だったと考えられます。ネイチャートレイルには4キロに渡る遊歩道がありますが、2020年にトレイル内のカラヤルヴェ(Kalajärve)に反射板が設置されました。ハイキングの際には、懐中電灯を持参することをお勧めします。(更なる詳細:Kakerdaja bog hiking trail


ケイラ ヨア公園・ネイチャー・トレイル

📍Harju maakond, Keila-Joa alevik

ケイラ ヨア公園 内にある全長3kmのネイチャートレイルは、ケイラ川のほとりを通り、階段や吊り橋のある公園内を通ります。トレイルの始まりにはマップや一般的な情報が書かれた案内板があり、トレイルを進むと、公園の自然や歴史などを紹介する8つのインフォメーション・ポイントがあります。エストニアで最も有名な現代彫刻家の一人であるマティ・カルミン(Mati Karmin)のハートの彫刻もあり、新婚夫婦が結婚の記念に南京錠をつける場所としても人気です。トレイルの始まりには駐車場があり、お子様連れのファミリーにもお勧めです。また、トレイルの道中にはいくつものベンチがあり、足を休めたり、飲み物を飲んで休憩するのに便利です。(更なる詳細:Nature trail in Keila-Joa Park


ヴィル湿原トレイル

📍Harju maakond, Kolga alevik

エストニアで最もアクセスしやすい湿原のひとつであるヴィル湿原は、ラヘマー国立公園の森と沼地の景観の中を通ります。トレイルは3.5km、周囲は6kmの長さです。自然学習コースでは、湿原の植物相、かつての砂丘、エスカー(氷河が削り出した地形)、そしてヒース林などについて知ることができます。トレイルには展望台のある遊歩道があり、遊歩道には標識や道しるべが書かれています。展望台(1,400m地点)へ続く遊歩道は、車いす利用者やベビーカーを持つ家族も利用することができます。第一展望台への入り口もバリアフリーを考慮した設計になっています。植物や土壌を保護するため、遊歩道への自転車での乗り入れは出来ません。(更なる詳細:Viru bog study trail


オアンドゥ〜イクラまでのハイキング・トレイル

📍Lääne-Viru maakond, Oandu küla

RMKハイキングコースは、エストニア全土を縦断するハイキングコースです。全長370kmのこのトレイルは、エストニア北部にあるラヘマー国立公園から始まり、クルヴェマー(Kõrvemaa)の森林を通り、そしてヨーロッパで最も壮大な湿地の一つであるソーマー国立公園へ向かいます。コースの途中には、距離表示や道標が設置されており、エストニアの林業や森林に関する遺産・文化、憩いの場などを紹介するインフォメーション・ボードも設置されています。合計6つの地域、2つの国立公園、9つの自然保護区を通り、エストニアとラトビアの国境の街であるイクラ(Ikla)がこのハイキングコースの終点です。(更なる詳細:Oandu-Ikla hiking trail


タエヴァスコダ・ネイチャー・トレイル

📍Põlva maakond, Taevaskoja küla

アフヤ川景観保護区(Ahja)にあるタエヴァスコダ・ハイキングコースを家族で散歩したり、またはスクーターに乗って楽しんでみませんか?サエサーレ(Saesaare)の駐車場からスタートし、アフヤ川の両岸を沿うこのコースでは、スール・ヤ・ヴァイケ・タエヴァスコダ(Suur ja Väike Taevaskoda)の砂岩の露頭や泉のある洞窟など、まるで絵画のような景色をたくさん眺めることができます。コースの入り口には、レクリエーションエリアとハイキングコースの案内板があります。トレイルの途中には、エストニア語、英語、ロシア語の標識があり、道を見つけるのに役立ちます。車椅子の方は、ヴァイケ・タエヴァスコダの砂岩の露頭までトレイルを探索することができます(往復で約2km)。タエヴァスコダを歩いていると、カワセミが飛んでいるのを見ることができますよ。(更なる詳細:Taevaskoda nature trail


ハリライウ・ハイキングコースとキャンプ場

 📍Saare maakond, Kõruse-Metsaküla

ハリライウ半島は、ヴィルサンディ国立公園(Vilsandi)の中で最も美しく古い歴史を持つ地域です。1924年以来、動物相、植物相、地質学的研究のための保護区となっています。ハリライウのハイキングコースは、森林管理センターのハリライウ・レクリエーションサイトの駐車場から始まります。10kmの標識付きの長いコースは、ハリライウ地峡を通り北西にあるキープサーレ灯台(Kiipsaare)まで続いています。その後ビーチの砂丘に沿ってケルバ・ポイントまで行き、トレイルの始目に戻ります。6kmのトレイルは半島の真ん中で長いトレイルと分かれ、ハーバデ湾(Haabade)に向かって南側で再び長いトレイルと合流します。 ライアレパ湾(Laialepa)の近くではテントを張って休憩することもできます。まずは初めに、ローナ(Loona)にあるヴィルサンディ・インフォメーションを訪れるのをお勧めめします。(更なる詳細:Harilaiu hiking trails and camping site


ヴァプラマエの自然学習とハイキングコース

 📍Tartu maakond, Vissi küla

ヴァプラマエ(Vapramäe)– ヴェッラヴェレ(Vellavere)– ヴィティパル(Vitipal)全長3.5kmの一部であるヴァプラマエ自然学習トレイルでは、エスカー(氷河が削り出した地形)を楽しみ、エストニアのレジェンドであるカレフの息子に関する伝説を読み、そしてケリクマギ城塞(Kerikmägi)などを探索して楽しむことができます。白-赤-白で示された自然学習トレイルは、ヴァプラマエ停留所からスタートします。エルヴァ川沿いのハイキングコースにはキャンプファイヤー場があるピクニックエリアもあります。ヴァプラマエ自然の家から更に足を伸ばして、タルトゥ天文台を訪れることもできます。天文台のドームは遠くからでも見ることができるので、道に迷わずに簡単に行くことができます。(更なる詳細:Vapramäe nature study and hiking trail



フパッサーレ・ネイチャー・トレイル

 📍Viljandi maakond, Karjasoo küla

全長5kmのフパッサーレ・ハイキングコースは、美しい森の中を通りクレソー湿原(Kuresoo)まで続いています。トレイルはキャンプ場から始まるので、そこでグリルやキャンプなども楽しめます。遊歩道はユニークな楕円形のボグ・プールの風景を通り抜け、足を休めながら湿原の静けさを堪能できる展望台へと向かいます。更に遊歩道を進むと、鳥が行き交う湿原の島があり、木々が散在する草原に出ることができます。遊歩道の終点には、マート・サーレ博物館(Mart Saar)があります。(更なる詳細:Hüpassaare Study Trail


RMK ランナメッツァ〜トルクセの自然学習トレイル

 📍Pärnu maakond, Rannametsa küla

ランナメッツァ(Rannametsa)の砂丘は、昔からハイカーの間で人気のある場所です。初心者の人用にルイテマー自然保護区(Luitemaa)を詳しく紹介するために、案内板付きの自然学習トレイルが設置されています。砂丘の松林やトルクセ湿原を通り、湿原で最も大きな池へと続く円形のコースは一部が遊歩道になっています。トレイルには、いくつかの見所や、沼地の湖、休憩スポットが含まれています。トレイルの横には、エストニアの最も高い砂丘であるトルニマギ(Tornimägi)にある高さ18メートルの展望塔があり、トルクセ湿地とパルヌ湾の壮大な景色を眺めることができます。遊歩道は古く改修が必要なため、歩く際には注意してください。(更なる詳細:RMK Rannametsa–Tolkuse nature and study trail


ムクリ湿原 ネイチャートレイル

 📍Rapla maakond, Reonda küla

約9,000~10,000年前に形成されたムクリ湿原はかつては湖で、エストニアで最も古い湿原のひとつと考えられています。ムクリ湿原には遊歩道があり、高さ14mの展望台からは美しい景色が見渡せます。広さは2.2ヘクタールあり、小さな島々が点在しています。そしてここではベリーを摘むこともできます。ムクリ湿原はエストニアで数少ない、足を濡らさずに渡れる湿地帯の一つなので、もしも遊歩道が人工的すぎる場合は、ボグ・シューズを履いて湿地帯の上を歩いてみることもできます。(更なる詳細:Mukri bog nature trail