タリンへの旅は、時を超えた旅に近いものがあります。タリン旧市街は石畳の道と赤い屋根が中世の雰囲気を漂わせていますが、時を超えた旅の体験は中世にとどまる必要はありません。タリンの歴史あるレストランは、あなたを過去200年間のどの時点にも連れて行ってくれるでしょう。
Olde Hansa は、タリンで最も有名な中世のレストランです。店の中に一歩足を踏み入れれば、素朴なインテリア、演奏家達による生演奏、木製のベンチが置かれた長いテーブルなど、まるで中世にタイムスリップしたかのような気分になります。料理は15世紀のレシピで作られています。ヨーロッパにジャガイモが伝わったのはずっと後のことなので、メニューにジャガイモはありませんが、熊の肉のシチュー、大麦、蜂蜜酒は存分に味わうことができます。
Peppersackはタリンで2番目に大きい中世のレストランで、Olde Hansaのすぐ向かいにあります。上の階のドアには大きな袋がかかっており、何世紀も前から使われていたという典型的なしるしがあります。料理は現代的ですが、ビールは伝統的なレシピで醸造しています。
市庁舎の外壁に描かれた3匹のドラゴンにちなんで名付けられた III Draakonでは、市庁舎広場で中世をより身近に体験することができます。中世の居酒屋を思わせる趣のある店内では、濃厚なヘラジカのスープや焼きたてのペストリーを味わうことができます。大きな木製の樽に入ったピクルスもお忘れなく。
Café Maiasmokk は、エストニアで最も古くから営業しているカフェです。1864年に旧市街のピック通りにオープンし、店内の様子は1世紀以上前から変わっていません。建物の正面にはマジパンの部屋があり、マジパンの歴史について学ぶことができます。
Restaurant Gloriaは1937年にオープンし、タリンのエリートたちの憩いの場となっています。豪華なカーペット、鏡、シャンデリアなど、ここでのディナーはフランス料理のセンスを取り入れた郷土料理で、アールデコ調の美しい建物で思い出に残る体験となるでしょう。
Tuljakは1964年にオープンしたタリンの伝統的なレストランです。レストランは改装され、今年初めてエストニア版ミシュランガイドに掲載されました。エストニアのモダニズム建築の傑作として知られる美しいガラス張りの建物で、モダンなタッチの美味しいエストニア料理をお楽しみください。
Pegasus は1962年にオープンし、タリンの名物レストランになっています。向かいにはエストニア作家の家があり、詩人や作家が集う場所となっています。Pegasusの座席はいくつかの階に分かれており、レストランはレトロなスタイルが特徴です。上層階の高窓からは、旧市街の美しい景色を眺めることができます。
Narva Kohvikは70年以上の歴史がある為、タリナーは一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。Narva Kohvikのメニューの本当の主役は”クリンゲル”です。何十種類もの甘い味や食事系の味の中からお好きな味のものを選んでください。コーヒーとケーキを食べながらお喋りをするのが好きな年配の人たちが多く訪れます。
200年以上に渡ってエストニア人に愛され続けているカレフのお菓子とチョコレート。その歴史は1806年にまで遡り、後にカフェ・マイアスモックが入ることになる建物でお菓子屋を始めたのが始まりです。カレフのお菓子はどこの食料品店でも手に入りますが、バルティヤーマ市場やロッテルマン地区にあるカレフ・ストアでは、より豊富な品揃えを見ることができます。工場の伝統的なお菓子、特別な手作りチョコレート、手描きのマジパン人形など、たくさんある種類から選ぶことができます。
ヴァナ・タリン・リキュールはエストニアの伝統的なお酒で、お土産にぴったりです。レシピは1960年に考案され、ラム酒とエキゾチックなスパイスを組み合わせ、柑橘系のアクセントを加えています。ヴァナ・タリン・リキュールは、地元の食料品店やリヴィコ蒸留所の体験型ミュージアムで購入することができます。
耳より情報:カレフは、ヴァナ・タリンのクリーム・チョコレートを作っていますが、これは2つの最高なものが1つの箱に入っているという奇跡です。