キヒヌ島

Source: Silvia Maria Soide, Visit Estonia

エストニアで7番目に大きな島であるキヒヌ島は、古代から船乗りと漁師の島です。キヒヌ島の文化遺産である衣服、言語、音楽、手工芸は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

キヒヌ(Kihnu)には約700人の住民が住んでいますが、彼らは古い伝統、言語、歌を大切にしています。歌ったり、踊ったりすることは、この島の人々にとって生活の一部となっています。

何世紀にもわたって、キヒヌの男性はほとんどの時間を海で過ごし、女性は島の手工芸品、踊り、ゲーム、音楽などの文化遺産を守り、伝える役割を担ってきました。今でも、キヌの女性たちがキヌの手織りのストライプのスカート(エストニア語でクルト / kört)をはいてバイクに乗っている姿を見ることができます。

昔ながらの伝統を体験するには、夏至の日や聖カタリーナの日、クリスマスなど、民族や宗教の祭日に訪れるのがよいでしょう。その他にも、5月の「キヒヌ・ニシン・ハイク」、6月の「キヒヌ・ホーム・カフェ」、7月の「キヒヌ・シーフェスティバル」、8月の「キヒヌ・ダンス・デー」、10月の「キヒヌ・バイオリン・フェスティバル」など、島では様々なイベントが開催されています。

年中無休のキヒヌ博物館では、有名な船長キヒヌ・ジョン(Kihnu Jõnn)の生涯など、島の歴史を紹介しています。事前に予約すれば、本物の職人と一緒に手芸を練習したり、フォークバンドのコンサートを楽しむこともできます。また、メッツァマー・トラディショナルファームでは、キヒヌの日常生活や島に関する様々な映像を見ることができ、訪れる人を楽しませます。

文化に興味のある人には、家庭訪問、トラック・ツアー、フィッシング・ツアーをきっと気に入るでしょう。キヒヌ灯台の上からは、島全体や周辺の小島など海の美しい景色が広がっています。

島をより深く知るためには、島の4つの村を巡るツアー、キヒヌ・レースラタス(Kihnu Reesuratas)に参加するのをお勧めします。この23kmのツアーには、島全体の見どころが含まれて、車でも徒歩でも参加できます。また、島で自転車を借りるのも良い方法です。

島には一年中営業しているカフェはありませんが、事前に予約すれば、秋から冬にかけても美味しいスイーツを提供してくれるカフェがいくつかあります。

島には小さな手工芸品店がいくつかあって夏には、地元の食材や手工芸品を販売するハーバーマーケットが開催されます。

キヒヌ港には、車と船の両方に対応した自動ガソリンスタンドがあります。また、港にはインタラクティブなインフォメーション・キオスクもあります。

また、厳冬期には、凍った海に作られたアイスロードを通って島に行くことができます。

注意!! 島にはATMはありませんが、ほとんどのお店でカード払いが可能です。