タリンには、ヨーロッパで最も古いクリスマスの伝統のひとつである、市庁舎広場にクリスマスツリーを飾る習慣があります。タリンが2019年に「ヨーロッパのベストクリスマスマーケット」に選ばれ、2020年には「ヨーロッパで最も安全なクリスマス旅行先」の1つとして、ホリデーシーズンのトップを維持しているのは、まさにこの理由によるものです。
1441年、タリンに初めてクリスマスツリーが持ち込まれたのは、リヴォニアの商人組合「ブラザーフッド・オブ・ザ・ブラックヘッズ」だったという伝説があります。これが事実であれば、ヨーロッパで初めて町の広場に置かれたクリスマスツリーということになりますが、同時期にリガ市でも同様の伝統を始めていたため、この主張は否定されています。しかし、1711年にはロシア皇帝ピョートル大帝も参加するなど、タリンの中心部にツリーを運ぶ儀式は、時を経て大変な盛り上がりを見せました。
毎年、タリンの市庁舎広場はクリスマスの魔法がかかり、クリスマスツリーは王冠のような存在です。毎年行われるコンテストでエストニアで最も美しいトウヒの木が選ばれ、マーケットの目玉となります。クリスマスツリーは何千ものライトで飾られます。タリン市街地では、毎年冬になると、約100種類の照明が街を灯します。エストニアのラプラ(Rapla)にあるアダム・デコライト社の工場では、クリスマスツリーのほか、ロンドンからマカオまで世界中の道路やモール、空港などの照明の多くを生産しています。
今年のクリスマスマーケットの開催日は未定ですが、タリンでクリスマスマーケットを楽しむことができます。旧市街の美術館やアトラクションのクリスマスプログラムをチェックしたり、アーバンアートや光のインスタレーションを鑑賞したり、ツアーに参加したり。地元の職人やデザイナーがプレゼントを販売したり、ワークショップでオリジナルの手工芸品やお菓子を作ってみるのも良いでしょう。
with travel bloggers, Wanderers & Warriors
Guardian、CNTraveler、Forbesなど、タリンのクリスマスマーケットを世界で最も美しいマーケットの1つと称した記事や出版物を全て把握するのは不可能です。ヨーロッパのベスト・デスティネーションの一般投票では、2019年のヨーロッパのベスト・クリスマスマーケットのタイトルを獲得しました。Forbesもタリンをヨーロッパのベストクリスマスデスティネーションに選びました。ということは、クリスマスマーケットそのもの以外にも何かあるはずですよね?旅行ブロガーのチャーリーとローレンは、それが何なのかを確かめるために、#EstonianWayでクリスマスを体験するためにやってきました。
Wanderers & Warriorsについて
Charlie PaulyとLauren Cliffeは、Wanderers & Warriorsのカップルです。
イギリス出身の彼らは、自分たちの冒険と旅への情熱をブログとインスタグラムに記録しています。