エストニアの夏は、1年で最も昼間の時間が長い時期で、午前4時頃に太陽が昇り午後11時少し前に沈みます。その間の明るい時間帯を“白夜”と呼び、陽の光が薄暗くなることはあっても、真っ暗になることはありません。この時間を利用して、夜更かしや夜遊びをしてみてはいかがでしょうか。ここでは、夏の幻想的な白夜に、タリンのナイトライフを満喫するためのアイデアをご紹介します。
タリンのナイトライフを満喫するには、まず旧市街の石畳の道や曲がりくねった路地を散策しましょう。運が良ければ、路上ライブに出会えるかもしれません。受賞歴のあるバーテンダーが作るカクテルを試したり、街で一番の酒場を見つけたら、そこで一杯飲んでみるのもいいでしょう。映画好きの方は、タリンで最も古い映画館で映画を観るのも良いでしょう。旧市街の上部にある展望台や太っちょマルガレータのタワーの上にあるカフェも、空が色づくのを眺めながらくつろぐのに最適なスポットです。
カドリオルグ公園にあるクム美術館は、毎週木曜日は午後8時まで開館しています。エストニアの美術に関する展示を見て回った後は、カドリオルグ公園を散歩するか、近くの一流レストランでディナーを楽しんでください。その後、ピリタ・プロムナードを散策してください。バスに乗ったり、スクーターを借りたり、元気があれば歩いてピリタ・ビーチまで行ってみましょう。砂浜に座って、水平線に向かう夕日を眺めましょう。
もしくは、もっと別の夜を過ごすこともできます。もし、豪華さを求めるなら、まずピリタにあるミシュランの星を獲得した「NOA Chef's Hall」で美味しいディナーを楽しんでください。そして、デザートにアイスクリームを食べながらピリタ・ビーチでピクニックというのが夏の定番です。そこから遊歩道を歩いて旧市街に戻れば、夜更けの旧市街散策が待っています。
サウナは、エストニアの文化に欠かせないものです。天候に関係なく楽しめるので、タリンで最も古いサウナに行ってみたり、街の中心部から離れたムスタマエにある地元の人気店「Elamus Spa」に行ってみたりするのも良いでしょう。夜11時まで営業しており、週末にはDJが登場することもあります。そして、ノブレスナーにある「Iglupark Sauna」は、海辺の一等地にある街で最もシックなサウナの一つです。また、サウナで過ごすのが好きなら「Heldeke」がお勧めです。ここでは、コメディ、バーレスク、ライブミュージックなど、サウナ以外にも充実したショーが用意されています。ショーの多くは英語で行われるため、人目を気にすることなく楽しむことができます。
旧市街、港、ヴィル・スクエアが交差するロッテルマン地区は、近年全面的に改装されました。「Pull」や「R14」といった一流レストランが、細い通路にひっそりと佇んでいます。また、「Bar/Restaurant Chicago 1933」ではライブミュージックと夏のテラス席で人気を博しています。
前述の「Iglupark Sauna」の近くには、タリンで最も新しい夏の憩の場のひとつがあります。マリーナの横の階段では、人間観察やドリンクを楽しむのに最適です。ノブレスナーには、タリンのトップレストランのひとつ、ミシュランで星を獲得したMatthias Dietherの「Restaurant 180°」もあります。
Balti Jaam marketから、流行に敏感な人たちのホットスポット“テリスキヴィ“に向かいます。途中、「Sveta Bar」や「Peatus」に立ち寄って一杯やるのもいいでしょう。テリスキヴィには、屋外テラスやライブハウスを備えたレストランやバーが多数あり、夕方には賑わいを見せます。ちょっとおしゃれなレストランをお探しなら、「Fotografiska」にあるルーフトップバー&レストランがおすすめです。